首都直下地震のシミュレーション 2019-12-20

内閣府のプロジェクトチームが調査の結果まとめた、首都直下地震のレポートがある。
30年以内に70%の確率で発生するという、首都直下地震の分析がまとめられている。膨大な纏め資料よりも直感的に伝わりやすいようにと、ビデオまで公開されている。それに対して、減災対策がどれだけとられているだろうか?減災の為の心得を会得している個人がどれだけいるだろうか?
そんなうすら寒い実情を踏まえて、この度、1週間にわたりNHKが特別番組を組んだ。NHKスペシャルを中心に、パラレル東京と題して、東京に首都直下地震が発生した場合のシミュレーション番組である。阪神淡路大震災や東日本大震災を経験してきている我々は、大正時代の関東大震災まで想定した首都直下型地震が、現代に発生した場合、想像を絶する事態になるということを漠然と理解はできるはずだ。しかし、それをより具体的に掘り下げて実感し、準備をして行くまでには至っていない。そこをNHKが伝えたくて、個々人に対して、企業に対して警鐘を鳴らした。

■首都直下地震NHKパラレル東京
2011年3月11日に発生した東日本大震災時の教訓と次の地震予知に関する発表&警戒を、国も国民も忘れてしまっているかもしれない。30年以内に70%の確立で直下型地震が発生すると警告されたにも関わらず。
1.政府も自治体も企業も個人もしっかりと考えて調査と具体策を
2.日本はオリンピック誘致にあたって考えられる日本のリスクとしっかりと向き合って対策を取っているべき立場
3.地震による堤防決壊、豪雨による堤防決壊、インフラ崩壊等、新しい現代の脅威に備える
4.目先の利益追求だけではなく、リスクに備えることこそが総合的に利益につながる(SDG’s、BCP、災害対策)
5.政府、自治体も、先に優先的に行うべきことがある
6.大手企業も、先に優先的に行うべきことがある
7.中小企業も、目先の存続と同じくらいに優先的に行うべきことがある
8.個人も、そういう自治体や企業を選ぶべき
9.個人は、家族を含め自らいざというときの対策を、各シチュエーションごとに考え実施する必要あり
10.東京一極集中は解消すべき(ITの進歩である程度進められる時代になって来た)
11.災害発生後の1週間、1ヵ月、1年後と、被害の連鎖は続く
12.避難所不足、物資不足

■発生時の対応ポイントと知識
1.ブレーカーを落として避難
2.火災旋風や同時多発火災は、遠くで発生した時点で、即避難すべし
3.群衆雪崩は、一局集中した東京で、且つ、一斉に行動するときに発生する
4.大雨が降らなくても地震洪水が発生する
5.煙の中だと、前後左右不覚になり出口も見つけられない
6.家並の中の路地に居ると火災の状況がつかめず逃げる方向を間違う
7.都心は周辺部のドーナツ状の住宅密集地が消防車も入れず、同時多発火災状態が酷い
8.初期消火がとっても大切
9.初期消火は、炎が頭の高さになってしまったら諦めて逃げる
10.エレベーター内で地震に遭った場合
  ①全階のボタンを押して止まったところで脱出する
  ②呼び出しボタンは長押し
  ③エレベーター内設置用の防災具は優れもので有益
  ④ホテル等では必ず避難経路を確認して置く
  ⑤笛とLEDライトを常時携行(助けを呼ぶのに笛が効率良い)
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